コミュしょうのお題用ブログ

注意欠陥を克服しようとしています。読んだ本や日々頭に巡ったことを残していきます。

「ロスジェネの逆襲」を読んで

テレビドラマ化されて今となれば知らない人のほうが少ない半沢直樹シリーズ

続編の小説を読んでみました。
銀行の子会社と、銀行本体のバトルですが、はじめは半沢直樹の影が薄いんですね。

前半は半沢の部下である森山と、その同級生の経営者瀬名二人(ロスジェネ世代)と、移り変わりの早いIT業界で生き残りをかけた企業買収になりふり構わぬ、電脳雑技集団社長の平山、間に挟まれるフォックスの郷田社長、それぞれの思いや、今の時代を生きるための考え方が主に描かれます。

ロスジェネ世代がもつ、組織に対してうんざりする気持ち、仕事に対する諦めや、割り切った、ドライな考え方。
共感できるという人はは多いと思います。
世代論では、わりとバブル世代と対立するようなイメージです。

しかし決して、絶望し切ってるわけではないですね。ロスジェネ世代は。

半沢直樹は、ついつい被害意識に陥りがちな我々ロスジェネ世代に対してこんな台詞を残しています。

組織に屈したものに、決して組織は変えられない
世の中を変えていけるとすれば、お前たちの世代なんだよ
自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ

これらの台詞を読んでいて、半沢直樹のような上司がほしいと強く願ってしまいました。

我々は、批判されるか、哀れに思われるかが多い世代です。

これだけ、わかってくれ、期待してくれる上司がどれくらいいるでしょうか。

実は、ロスジェネ世代は、期待されたら、応えようとするんです。森山も、半沢の期待、同級生である瀬名の期待に応えていきます。

また、半沢以外の人間からも、影響を受けて行きます。

仕事の質は、人生そのものの質に直結しますから

これを言われて、森山はハッとするんです。愚痴っていても、嘆いていても意味はないと、徐々に気づいていきます。

森山の成長もよみどころのひとつです。


しかしやっぱり半沢直樹の爽快な倍返し振りにはかないません。

後半の倍返しぶりがあまりにスカッとして、読みながら笑ってしまうほどでした。(倍返しだ!っていう台詞は書いてないんですけどね。。)


はやく映像で見たいと思う小説って、本当にあるんですね。

楽しみです。