mushinohonのブログ

注意欠陥を克服しようとしています。読んだ本や日々頭に巡ったことを残していきます。

「ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く 」を読んで

多くの人が、会社などの組織で会議を経験する。その中で、出席してよかったと思えたものはどれぐらいあるだろう。私にとっては数少ない。

なぜなら能動的に参加していないからだ。はなから能動的に参加などできないと思っていたこともあり、はずかしながら、眠ってしまったこともある。


多くの会議では、提案された事案に対する反対意見は煙たがれる。早く終わりたいと思うことが多い。

この本を読んで、それは、チームとしての会議ではないことがわかった。私はチームでなく、グループとしての会議に参加していたのだ。

グループは、予め決められた目的を遂行するために集められる。日本の組織はほとんどがこのタイプだ。

決まった目的のための会議なので、当事者意識は少ない。多くの人が、提案されたことを理解し、受け入れるために参加する。

仕事を割り当てられ、その通り実行することを期待される。提案や創造性の発揮は求められていない。反対意見はグループの分裂に繋がり、容認されない。


私が参加してきた会議はこれだった。

グループで取り組むことが必要な場合もある。発展途上で、リーダーが有無を言わさず進めていく必要がある場合だ。著者は、築城を例にあげている。経済でいえば、成長期はグループが必要と言われているそうだ。


しかし、今の成熟した日本では、グループによりプロジェクトを進める利点があまりない。グループでは創造性が生まれにくく、組織が硬直化してしまう。


そこで、今の日本に一番足りないのがチームだと、著者は言っているのだ。

以下が、著者によるチームの記述である。

互いに助け合い、補うことで目標が達成されることをメンバーが理解している。メンバーは、仕事をさせられているというのではなく、自分が主体的にやろうというオーナーシップをもっている。自由に意見を言い合って、コンフリクト(衝突)を恐れないし、むしろ、アイデアが生まれるチャンスと見る。

私はこの記述を読んで、目から鱗が出るようだった。わかっていたつもりでも、上の立場の意見は受け入れるものだと思っていたし、主体的に参加することは難しいと思っていた。


そのように教育されてきたのかもしれない。でも、そうともいってられない。一人一人優秀なのに、組織になるとそれが生かされないなんてもったいない。

著者が本書で実際に動いて、動いて、周りを変えていったことが本書には書かれているので、「今の日本じゃ無理だよ」なんて言ってられなくなる。

非常に前向きにさせてくれる本だった。

あとから思えば、著者がいう、現実歪曲フィールドに巻き込まれるとはこの感覚なのかもしれない。